カバードワラントの基礎知識

カバードワラントとは

カバードワラントとは、個別株や株価指数などをある一定の価格で売買する権利を証券化したものです。
しかし、「売買する権利」を行使して、対象株式などを売買することはできません。

特徴

対象株価などよりも値動きが大きい。
少額の資金ではじめることができる。（数千円から）
対象株価が下落しても利益を出せる。（プットの場合）

店頭（相対）取引と取引所取引

カバードワラントには、上場カバードワラントと店頭カバードワラントがあります。
店頭カバードワラントは、マーケットメーカーが買い気配と売り気配を提示し、マーケットメーカーとの相対取引になります。

上場カバードワラントは、2008年9月26日に大阪証券取引所の上場しました。
上場カバードワラントを取り扱っているのは、カブドットコム証券のみ。（2008年10月）

コール＆プット

カバードワラントには、「コール」と「プット」があります。
対象株価が上昇すると「コール」の価格が上がり、対象株価が下落すると、「コール」の価格が下がります。
「プット」は「コール」の逆で、対象株価が上昇すると「プット」の価格が下がり、対象株価が下落すると、「プット」の価格が上がります。
つまり、カバードワラントのプットを利用すると、信用取引のように、株価の下落局面でも利益を出すことができます。
しかし、信用取引と違い、追加証拠金が発生することは無く、損失は投資額に限定されます。

時間的価値

カバードワラントの価格は、対象株価が変化しなくても、時間の経過とともに時間的価値が減少するため、下がります。

権利行使価格＆満期日

コールの場合、満期日に対象株価が権利行使価格を上回っている場合、その差額にワラント数と割当株数をかけた金額を受け取ることができます。
その金額と購入代金との差額が、利益（損失）になります。
満期日に対象株価が権利行使価格を下回っている場合、購入代金が損失になります。

プットの場合、満期日に対象株価が権利行使価格を下回っている場合、その差額にワラント数と割当株数をかけた金額を受け取ることができます。
その金額と購入代金との差額が、利益（損失）になります。
満期日に対象株価が権利行使価格を上回っている場合、購入代金が損失になります。

満期日前に売却することもできます。